世界で放送禁止になった過激な映画7選



暴力犯罪・政治批判・宗教差別など、様々な理由で上映を禁止・自粛させられた映画のご紹介。表現の自由って難しい…

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長い映画史の中では、地方・州および政府によって数多くの作品が上映禁止へと追いやられてきました。それは一見すると、映画制作における「表現の自由」を奪っているようにも思えますが、中には正当な理由によって上映が禁止されている映画も存在しており、少なくともその内の1つは、監督自らの判断によって上映が自粛されています。
 
No.1  A CLOCKWORK ORANGE(時計じかけのオレンジ)-1971年
 

 
スタンリー・キューブリック監督作品「時計じかけのオレンジ」は、近未来のイギリスを舞台にして、魅力あふれるサイコパスな主人公”アレックス・デラージ”が過激な犯罪行為に手を染めていく姿を描いています。
 
1971年にイギリスで何の規制もなく公開されたこの映画は、その暴力的な内容から物議を醸し出しました。公開から間もなくして、イギリスの報道機関は、この映画に触発され事件を起こした「模倣犯」の記事を書き始めます。
 
実際に、1973年には「”雨に唄えば”を歌いながら性的暴行を加える」という同映画内のワンシーンを真似した事件が発生しており、この事を受けてキューブリック監督は、アメリカでの再上映が決まった際には性的描写の強いシーンを自発的に差し替えるなどの規制を設けました。
 
最終的にこの映画は、イギリス国内において27年間に亘って上映が禁止されることとなりました。キューブリック監督やその家族に対しては、「映画と同じことをしてやる」といった内容の脅迫状が幾度となく送りつけられていたそうです。
 
No.2 Scarface(暗黒街の顔役)
 

 
ハワード・ホークス監督作品「暗黒街の顔役」とは、1930年代のギャングスタによる暴力犯罪を描いた作品。1932年にアメリカで公開されたこの映画は、アメリカ国内のいくつかの州で上映が禁止されていました。規制が無くなったのは、それから40年以上が経過した1979年のことです。
 
ギャングスタを取り扱った映画は1930年代において非常に人気がありましたが、その規制はとても厳しかったようで、特にシカゴでは暴力組織の勢いが増していたため、公開は更に遅らされたといいます。
 
この映画は後に、脚本家のオリバー・ストーンによって脚色され、1983年に「Scarface」という同じ原題で全米公開されており、全米興行収入週末成績初登場2位という大ヒットを記録しています。
 
No.3 Monty Python’s Life of Brian(ライフ・オブ・ブライアン)
 

 
1979年に公開されたコメディ映画「モンティ・パイソンのライフ・オブ・ブライアン」は、「聖書」をテーマにした風刺的作品であったために多くの批判を集め、イギリス国内の多くの劇場で上映が禁止されていました。しかし一方では、多くの人々がこの作品を楽観的に楽しんでいたそうです。映画の宣伝には「人類の3分の2を怒らせる映画。そして3分の1を悩ませる」という煽り文句が使用されていました。
 
アメリカでの公開初週の興行収入もまずまずの数値を記録し、コメディ映画としての人気を博しました。しかし、依然として一部キリスト教徒からの批判が止むことは無く、その風刺の効いた”冗談”は宗教への”冒涜”だとして抗議されていました。
 
No.4 The Last House On The Left(鮮血の美学)
 

 
ウェス・クレイヴン氏の初監督作品「鮮血の美学」は、1972年に製作されたホラー映画。この映画は、猟奇的な犯罪グループによって2人の女の子が拉致・性的暴行・殺害されてしまう様子を描いています。
 
この映画は、全英映像等級審査機構(BBFC)と大ロンドン市議会(GLC)の両方から不適切だと判断され、上映が見送られました。BBFCは「この映画は、脚本・演技・登場人物・映画の方向性など、あらゆる面において視聴するメリットを感じません。この奇妙な映画には修正が必要です。」とコメントしています。
 
しかし、この映画は1982年にVHSで短期リリースされ、2002年には、31秒間の過激シーンをカットしてDVDでリリースされています。2009年にはリメイク作品が公開され、アメリカで1,400万ドル以上もの興行収入を記録しました。それ以来この映画は、一部地域での制限があるにもかかわらず、カルト・クラシックの地位を確立しています。
 
No.5 Song Of The South(南部の唄)
 

 
「南部の唄」は、実写とアニメーションを織り交ぜて制作された映画作品。制作はウォルト・ディズニー・プロダクションによって行われており、アメリカ南部の農場を舞台として、白人少年と黒人男性の心の触れ合いを描いています。
 
NAACP(全米黒人地位向上協会)が本作品に登場する黒人の扱いについて抗議したため、1986年の上映を最後に、それ以降の上映はウォルト・ディズニーによって自主規制されました。抗議の内容は「作品内では白人と黒人が平等な扱いを受けている。それは当時のアメリカではまずありえないことであり、歴史歪曲を助長している」というものだったそうです。
 
2009年にはDVDやブルーレイで発売されており、かつては日本でもVHSが発売されていましたが、現在は廃盤なっており、入手は難しい模様です。
 
No.6 The Texas Chainsaw Massacre(悪魔のいけにえ)
 

 
トビー・フーパー監督作品「悪魔のいけにえ」は、1974年にアメリカで公開されたホラー映画。1975年にBBFCによって審査され、その暴力的でグロテスクな描写が不適切だとして規制の対象になりました。
 
オープニングクレジットのせいで、この物語は一部の鑑賞者の間でノンフィクション作品だと信じられているそうですが、フーパー監督はこの事を否定しており、飽くまでも実在した人物を”モデル”にして製作しているとのこと。
 
原題を直訳すると「テキサスチェーンソー大虐殺」といった意味になりますが、これは作中に登場する殺人鬼がチェーンソーを使用していることを指しています。ちなみに、有名なホラー映画「13日の金曜日」シリーズに登場する殺人鬼「ジェイソン」が、武器としてチェーンソーを使用するというのは誤った認識であり、一説には、この認識は「悪魔のいけにえ」に登場する殺人鬼とのイメージが混合してしまったことによって生まれたと言われています。
 
No.7 The Interview(ザ・インタビュー)
 

 
「ザ・インタビュー」とは、エヴァン・ゴールドバーグとセス・ローゲンの共同制作によって生まれたアメリカのコメディ映画。CIAによって雇われたテレビタレントが、北朝鮮の最高指導者「金正恩」の暗殺を試みる姿を描いています。
 
北朝鮮はこの映画を「北朝鮮に対する極悪な挑発行為」とみなし、厳しく非難しました。また、この映画の制作元に対しては「然るべき対応を取る」という警告がなされており、同映画の公開前には、配給元である「ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント(SPE)」に対して、”正体不明のハッカー集団”から同映画の上映を中止するよう求める旨のサイバー攻撃が仕掛けられています。
 
これらのことを受けてSPEは一切の上映を中止すると発表しましたが、同社のCEOであるマイケル・リントンは同映画を何とか公開することが出来ないかと画策し、一部劇場での公開へとこぎ着けました。
 
アメリカの一部地域でのみ限定公開された同映画は、公開初日で100万ドル以上もの興行収入を達成する大ヒットを記録。アメリカ・ニューヨークに本部を置く中国語専門のTV局「新唐人電視台」によると、”北朝鮮内”でも同映画のコピー版が約50ドルで販売されているとのこと。
 
via:listverse

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